• 喉頭・気管の病気

声帯萎縮 せいたいいしゅく

のどの病気

どんな病気?

声帯萎縮とは、主に加齢により、声帯を構成している筋肉や粘膜がやせて縮んでしまう状態です。 体重減少や声を出す機会が減ることによって生じる場合もあるため、誰にでも起こり得るといえます。 特にコロナ禍には声を使う機会が減ったため、萎縮が進んだ人が多くいます。
声帯は左右2本に帯状に位置しており、声を出す時にはピタッと閉じています。 声帯が萎縮すると、完全に閉じられなくなるため、音声障害や誤嚥につながります。

症状は?

息がもれるようなかすれ声が主な症状です。出しにくそうな声や、弱々しい声への変化がみられる場合もあります。
声帯が完全に閉じないことですき間が生じ、本来食道にいくべき飲食物が気管に入ってしまい、誤嚥性肺炎のリスクも高まるため注意が必要です。

治療法は?

声帯萎縮の治療法は、保存的治療の音声訓練が中心です。音声訓練によって、 声帯自体や声帯の動きを助ける筋肉を動かせるようになると、左右の声帯を閉じられるようになります。 音声障害の改善はもちろん、誤嚥性肺炎を回避できる可能性も高くなります。
重症の方や保存的治療で効果の出ない方は、声帯内への注入療法や手術療法が検討されます。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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