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非結核性抗酸菌症 ひけっかくせいこうさんきんしょう

のどの病気

どんな病気?

非結核性抗酸菌症は、その名の通り非結核性抗酸菌(非伝染性の抗酸菌)に感染することで起きる病気です。 この菌は、お風呂場や土の中など身近な環境に生息しているため誰もが感染する可能性があり、 患者数も増加傾向にあります。 中でも、中高年女性での感染が多いとされています。

症状は?

肺で感染することが多く、初期症状としてはせきやたんが長く続き、進行すると血痰が出ることもあります。 中等症以上になると、発熱や倦怠感、体重減少など全身的な症状があらわれます。 感染から発症まで、時間をかけて進行していくのもこの病気の特徴で、症状が出るまで10 年以上かかる場合もあります。

治療法は?

非結核性抗酸菌症は人から人へは感染はしないので、家族が発症したからといって、結核のように患者さんを隔離したり、 一緒に暮らしている人が検査を受けたりする必要はありません。
治療法としては薬物療法が基本で、使用する薬剤は菌の種類によって異なります。治療効果も人によって異なり、 肺の気管支拡張や空洞化が進むと効きづらく、手術をする場合もあります。 2週間以上せきやたんが続く場合は受診するなど、肺へのダメージが進行する前の早期治療を心がけましょう。

監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
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監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医

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