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気管支拡張症 きかんしかくちょうしょう

のどの病気

どんな病気?

口や鼻から入った空気を肺へ運ぶ管を気管といい、それが左右に分岐したものを気管支といいます。 気管支拡張症とは、気管支壁が壊れたり弱くなったりすることによって気管支が広がってしまう病気です。 拡張した部分に細菌やカビが増殖して炎症を起こし、それによって病状がさらに進行します。
主な原因としては、先天性のものや幼小児期の肺炎、繰り返す感染症、気道閉塞、免疫異常など様々です。

症状は?

たんやせきが主な症状で、肺炎を引き起こしやすいことなども知られています。 気管支が拡張した部分には炎症に伴って血管が増えるため、せきやたんに血が混じることもあります。
また、病気が進行すると肺の機能が低下していき、それによって息切れや疲労感もあらわれます。

治療法は?

治療には、症状の軽減や炎症を抑えるためにマクロライド系抗菌薬を投与したり、 たんをスムーズに出すために去痰薬を投与したりします。 血の混じったせきやたんが多い場合は止血剤の投与や、カテーテルからゼラチンなどを注入して血管をつめて止血します。
このような治療を行っても効果がない場合は、手術による気管支や肺の切除が検討されることもあります。

監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
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監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医

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