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胃食道逆流症 いしょくどうぎゃくりゅうしょう

のどの病気

どんな病気?

胃食道逆流症とは、胃の内容物が食道へ逆流して、様々な症状や食道の炎症を引き起こす 病気のことです。特にのどまで逆流した場合は咽喉頭酸逆流症と呼ぶこともあります。 胃食道逆流症の中で、実際に食道に炎症が起きている状態を逆流性食道炎と呼びます (症状があっても食道炎が起きていない場合もあります)。
胃と食道の間には下部食道括約筋という筋肉があり、 正しく働いている時には、胃の内容物が逆流しないよう働いています。 下部食道括約筋は加齢、胃の圧の上昇(食べすぎ、早食い、炭酸飲料)、 腹圧の上昇(肥満、衣服の締め付け、腹筋運動)、食事内容 (高脂肪食、過度な飲酒、夜間の食事)などが原因で緩みやすくなります。

症状は?

胃酸の逆流により、みぞおちから前胸部にかけて灼熱感が生じる「胸やけ」、 口の中に苦味や酸味を感じたり、そのような味のゲップが出たりする「逆流感(呑酸)」が 主な症状です。のどまでの逆流により、のどの違和感、つまり感、声がれ、慢性のせき、 喉頭肉芽腫などの症状が出ることもあります。

治療法は?

胃酸の分泌を抑える薬や消化管の運動を助ける薬による薬物治療が中心です。 胃酸の分泌を抑える薬を8週間飲み続けることで、多くの場合は食道の炎症が治癒します。
肥満の解消や高脂肪食を控えるなどの生活習慣の改善も欠かせません。 また、寝ている間の逆流を防ぐために、ベッドの頭側を高くしたり、 寝る3時間前から食事を控えたりすることが有効とされています。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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