• のど以外の病気

頸部リンパ節腫脹 けいぶりんぱせつしゅちょう

のどの病気

どんな病気?

リンパ節とは、体を守る免疫機能をもつ非常に小さな器官です。 全身に分布していますが、中でも首や脇、脚の付け根に多く存在します。
リンパ節腫脹とはリンパ節が腫れた状態で、炎症によるものと腫瘍によるものに大きく分けられます。 さらに急性炎症によるものと結核などの慢性炎症によるもの、腫瘍性は悪性リンパ腫やがんのリンパ節転移に分類されます。 感冒(かぜ)、咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎、虫歯などに伴い頸部のリンパ節腫脹がおきますが、 その場合は楕円形で可動性が良好な特徴があります。 一方、悪性腫瘍によるリンパ節腫脹の場合、円形で硬く、可動性が不良といった特徴があります。

症状は?

首のリンパ節腫脹は、上記の他、様々な病気の症状としてみられます。
・伝染性単核症:ウイルスによる感染症で、発熱やのどの痛み、発疹などを伴います。
・川崎病:血管に炎症が起きる病気で、原因は解明されていません。乳幼児にみられることが多く、リンパ節の腫れの他、 高熱、目の充血、イチゴ舌、発疹、手足の腫れといった症状がみられます。
・悪性リンパ腫:リンパ系細胞ががん化して、腫瘤を形成します。発熱、寝汗、体重減少を伴います。
・亜急性壊死性リンパ節炎:10~30代の女性に多く、発熱などのかぜに似た症状に続いて、首のリンパ節が腫れて痛みが生じる病気です。

治療法は?

原因に合わせた治療が基本です。原因を明らかにすることが大切なので、 リンパ節の腫れが気になる場合には、医師に相談しましょう。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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