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肺血栓塞栓症 はいけっせんそくせんしょう

のどの病気

どんな病気?

肺血栓塞栓症は、心臓から肺に血液を送る肺動脈に血栓がつまることによって起きる病気です。 血栓で肺動脈が塞がれると、酸素を取り込めなくなるだけでなく、 心臓からの血液供給も阻害され、突然死の原因になることもあります。
血液は流れが停滞すると凝固して血栓ができやすくなります。 航空機など長時間の移動で下肢の血液が滞り血栓が生じる「エコノミークラス症候群」が有名です。 また、大きな手術の後や、病気で寝ている時間が長くなると発症しやすくなります。その他にも、 遺伝や疾患、薬剤、加齢などによって血栓が生じやすくなることがあります。

症状は?

突然の息切れや胸の痛み、せきなどの症状が一般的です。 また、下肢のむくみや痛みが先行する場合がある他、突然の意識障害や心停止が起こることもあります。

治療法は?

治療には血栓溶解剤や抗凝固薬が使用されます。 重症な場合には人工心肺やカテーテル治療、外科手術が必要になることもあります。 発症後は一定期間、抗凝固薬の服用が必要となります。
予防のためには、手術後のリハビリテーションや予防体操、 飛行機などの長時間の移動時には適切な体位交換や運動が推奨されます。

監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
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監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医

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