舌苔 ぜったい

どんな病気？

舌苔（ぜったい）とは、舌表面に付着した白い苔（こけ）のような物です。 真っ白ではなく灰白色、黄白色のこともあります。
舌苔には、食べかすや口の中の粘膜がはがれ落ちた物、細菌などが含まれます。 薄く舌苔が付いているのは正常ですが、厚くなると口臭や味覚障害、 誤嚥性肺炎の原因になる可能性があるため注意が必要です。

症状は？

舌の汚れは、舌を動かす時に自然に除去されています。人との会話が減ったり、 嚥下ができなくなり管から栄養を摂るようになったりすると、 舌を動かすことが減るため舌苔が付着しやすくなります。
その他にはシェーグレン症候群など全身の病気や加齢によって、 唾液の分泌量が低下している場合も、唾液による菌の増殖を抑える働きが低下するため舌苔が厚くなることがあります。 さらに、口の中が不衛生な場合も舌苔が付きやすくなるため、日々の歯みがきは欠かせません。

治療法は？

特別な治療は必要なく、よく噛んで食べたり、たくさん会話したりすることで改善していきます。 日頃から舌をよく動かすように意識しましょう。
薄い舌苔は正常なので、必要以上に落とし過ぎないことも大切です。 舌表面は傷つきやすいため、取り除く時は舌ブラシで優しくかき出すようにしてください。 指に湿らせたガーゼを巻いて、舌をやさしく撫でるようにケアするのもおすすめです。