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副鼻腔気管支症候群 ふくびくうきかんししょうこうぐん

のどの病気

どんな病気?

副鼻腔気管支症候群とは、上気道の炎症性疾患と下気道の炎症性疾患を合併した病態のことです。
上気道の炎症性疾患は、慢性副鼻腔炎です。慢性副鼻腔炎は、副鼻腔に炎症が起こり、 3カ月以上続く病気のことです。
下気道の炎症性疾患としては、慢性気管支炎や気管支拡張症 (何らかの原因によって気道が感染や炎症を繰り返して拡張する病態)などがあります。

症状は?

副鼻腔気管支症候群では、たんの絡む湿ったせきが長期間続きます。 喘息でみられるような呼吸困難発作は起こらないのが特徴です。 鼻づまりや後鼻漏、嗅覚障害といった副鼻腔炎に伴う症状もみられます。
長期的にせきが続く他の病気と区別するために、血液検査やたんの検査、 レントゲンやCTなどの画像検査、呼吸機能検査など様々な検査を行い、 診断します。鼻水とたんの両方で、白血球の一種である好中球の増加を確認することも、 診断の参考になります。

治療法は?

少量のマクロライド系抗菌薬の長期間服用や、たんの粘度を調整して出しやすくする薬が有効です。薬を服用しても改善しない場合には副鼻腔炎の手術が検討されます。

監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
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監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医

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