• のど以外の病気

唾石 だせき

のどの病気

どんな病気?

唾液は、主に大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)から分泌されて、導管を通って口の中に運ばれています。
唾石とは唾液腺や導管の中に生じる結石のことで、唾液に含まれるカルシウムが、 導管に侵入した異物や細菌などに沈着することにより生じると考えられています。

症状は?

唾石は特に顎下腺にできやすいとされています。食事を摂ると唾液が多量に分泌されますが、 唾石があると唾液の流れがせき止められるため、顎のまわりが強く痛む唾疝痛(だせんつう)がみられます。
さらに、口の中の細菌が逆流して唾液腺に侵入し細菌感染を引き起こすと、 顎のまわりの痛みや腫れが持続してしまいます。

治療法は?

初期段階の小さい唾石の場合は、自然に排出されるのを待つこともあります。
細菌感染が起こっている時には抗菌薬が使用され、炎症が落ち着くと自然に排出されることもあります。
自然に排出されない場合には、手術療法が選択されます。 口の中から届く範囲に唾石がある場合には口の中から唾石のみを摘出する方法をとりますが、 顎下腺内にある場合には切開して顎下腺ごと摘出する方法が検討されます。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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