• 口腔・咽頭の病気

慢性咽頭炎 まんせいいんとうえん

のどの病気

どんな病気?

のどの咽頭に炎症を生じる病気が咽頭炎で、急性咽頭炎と慢性咽頭炎に分類されます。
急性咽頭炎は、ウイルスや細菌が原因となって炎症を起こします。
慢性咽頭炎は、症状が3週間以上続くのが特徴です。 ウイルスや細菌感染の他、胃食道逆流症、嘔吐を繰り返す過食症、自己免疫疾患、 性感染症など様々な原因で起こることが知られています。
近年は、上咽頭に慢性炎症がある場合、全身の様々な症状に関連していると考えられています。
※参照:上咽頭炎

症状は?

のどの痛み、違和感、声がれ、飲み込みにくさなどが生じます。 ひどくなると発熱やだるさ、頭痛、肩こりなど全身の症状もあらわれます。
声がれは、咽頭がんが原因で起こることもあるため、 症状が続く場合は原因をはっきりさせるための検査が必要です。

治療法は?

細菌感染が起こっている時は、適切な抗菌薬を使用します。症状に合わせて、 解熱剤や炎症を抑える薬が使われることもあります。
胃食道逆流症や過食症、自己免疫疾患、性感染症など別の原因から生じている場合は、 原因となっている病気に合わせた治療が必要です。
生活では、なるべく喋らないようにしてのどを休める、加湿する、 こまめに水分を摂取するなどの方法でのどを労わることがポイントです。 また、タバコの煙や黄砂などの異物を含む空気は、 のどの刺激となり炎症を悪化させる可能性があるため、吸い込まないように注意しましょう。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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