急性扁桃炎きゅうせいへんとうえん(アンギーナ)

のどの病気

どんな病気?

口蓋扁桃(図参照)が細菌によって炎症を起こすもので、多くは急性咽頭炎に続いて起こります。原因となる菌は、溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌、肺炎双球菌、ウイルスなどですが、健康な状態では扁桃の免疫力が大きいため、こうした菌がいても炎症は起きません。しかし、過労、ストレス、アレルギー、暴飲暴食、寒冷などでからだの抵抗力が落ちると、炎症が起こるのです。

症状は?

寒け、39~40度に達する高い熱、だるさ、関節痛などの全身症状とともに、のどがひどく痛みます。扁桃を見ると赤く腫れ、黄白色のウミが表面をおおっていることがあります。

対処は?

すぐに耳鼻科医を受診し、その指示に従いましょう。多くは抗生物質が処方されます。家庭では温かくして安静にし、のどごしのよい食事をとるようにします。のどが痛くて食事がとれない場合には、入院して点滴で水分と栄養を補います。痛みや熱が下がってもすぐにくすりをやめないこと。この段階ではまだ細菌は生き残っています。さらに数日間はくすりを飲み続けないと、慢性扁桃炎や習慣性扁桃炎になるおそれがあります。

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