趣味や嗜好品とのど(喉)の関係

  • 喉の症状
特集記事
この記事をシェアする
FacebookTwitterLINE

知らず知らずのうちにのどはダメージをうけているかも!

 

カラオケ

大きな声を出すことはストレス発散につながります。また、カラオケで自分が歌うと周囲の人が拍手をしてくれると主人公になったようで気分がよくなります。
のどの健康から見ると、ときどき大きな声を出すことは、声帯や声を出すための筋肉などの発声器官、さらには肺などの呼吸器官も含めて、刺激による活性化という意味で、よいことです。ただし、歌い過ぎには要注意! 謡人結節や声帯ポリープなどになるおそれがあります。さらに、換気がよくない狭いスペースでお酒を飲みながら、タバコを吸いながら、あるいはタバコを吸う人のそばにいるというのは、最悪のコンディションです。できるだけよい環境で、休み休み、飴やトローチなどでのどを守りながら歌うよう心がけましょう。

タバコ

タバコを吸う人は、吸わない人の何倍も喉頭がんになりやすいといわれていますし、それほどのどにとって、タバコはよくない嗜好品です。タバコには、ニコチン、タールをはじめ何百種類という有害ガスが含まれているといわれています。皮膚のような防御力のない鼻や口、のどの粘膜が直接それらの有害ガスにさらされるのですから、たまったものではありません。
タバコは、がんや心臓病への害が力説されます。確かにそれらは直接命にかかわる害ですから、力説しすぎることはないといえますね。しかし、のどへの害もお忘れなく!

お酒

夏の暑い日、スポーツなどでのどが乾いたあとのビールは最高!といわれますが、じつはアルコール類には、細胞から水分を奪う脱水作用がありますから、かえってのどが乾くのです。とくにアルコール度が高いお酒は、のど(咽頭や喉頭)ばかりでなく食道をも傷つけます。強いお酒の好きな酒豪の人にしゃがれ声の人が多いのも、このためです。また、いつも強いお酒を飲むのは、食道がんの原因にもなります。
のどが弱い人やのどに病気がある人は、アルコール類は避けましょう。のどが腫れるなど炎症がある時にアルコール類を飲むと、血管が広がるため充血して悪化するおそれがあります。のどに病気や弱点がなくても、のどを守るためには気をつけたいですね。

お茶など

コーヒーや紅茶、お茶などの飲みものにはカフェインが含まれていますが、無水カフェインには気管支を広げたり、痛みを抑えたりする作用があるくらいですから、のどに害があるとは思えません。むしろ、辛いものや熱いものなどの刺激物が、口やのどの粘膜を傷つけるおそれがあります。しかしそれも、しょっちゅう食べたり飲んだりするわけではなく、口やのどが健康な状態であれば、すぐに修復されます。
緑茶やウーロン茶、砂糖をいれないうすめの紅茶などは、いつもかたわらに置いてしょっちゅう飲むことをお勧めします。もちろん水でもOKです。というのは、のどは十分に湿り気を帯びている状態のときが、いちばん抵抗力があるからです。のどを守るためには、のどを乾かさないことです。
うがい、とくにお茶によるうがいは、カテキンに殺菌作用があると注目されていますが、細菌やウイルスの除去よりも、のどを湿らす効果のほうが重要だという耳鼻科のお医者さんもいます。うがいが面倒な時には、飲むだけでも効果がありますよ。

この記事をシェアする
FacebookTwitterLINE