もの知りのどコラム
デリケートなのどを守るために知っておきたいことや、のどに関する雑学をご紹介します。

4.動物ののどの「なぜ?どうして?」

素朴なギモンだけど、あなたは答えられる?

キリン

●キリンの首は長いが、のどはどうなっているの?

キリンはほ乳類の中でいちばん背の高い動物で、その首だけでも、大人のオスでは2~2.5mにもなります。でも、首の骨(頚椎)の数は7個で、ヒトと同じ。つまり、頚椎の1個1個がたいへん長くなっているのです。首とともに長くなっているのは、気管や食道、その周囲の筋肉や神経・血管などの組織で、のど自体は首にいたるまでの部分ですから、他の哺乳動物と大差はありません。

余談ですが、あの長い首の先にある頭まで血液を送らなければならないため、キリンはたいへんな高血圧。人の2~3倍あるといわれています。

カメ

●カメの首はなぜ伸び縮みするの?

カメは、外敵に襲われるとすぐに頭と手足を甲羅の中に引っ込めてしまいます。けれども、中生代の三畳紀やジュラ紀のカメは、首が短く、関節が硬かったため、頭を甲羅の中に引っ込めることはできなかったのだそうです。今でも、頭を引っ込めることができない原始的なカメはいます。

その後、カメの首は大きな進化をとげ、白亜紀に入ると首が長くなり関節が柔軟になって、非常に曲がりやすい首をもつようになります。つまりカメの首は、伸び縮みしやすく、関節とその周囲の組織も柔軟であるために、曲げたり折りたたんだりできるようになっているのです。

カメの首の曲げ方ですが、じつは2種類あるのだそうです。私たちになじみの深い、ヌマガメ、リクガメ、スッポン、ウミガメはいずれも、首を垂直にS字状にしまうことで頭を甲羅の中に引っ込めるタイプ(潜頚類〈せんけいるい〉)です。もう一つは、首を水平方向に曲げて頭を甲羅のふちに隠す曲頚類〈きょくけいるい〉で、ヨコクビガメ、ヘビクビガメなど呼ばれています。

ところで、カメの首の骨(頚椎)は、キリンやヒトより1個多く、8個あるんですよ。

カエル

●カエルののどはなぜふくらむの?

カエルは、のどをしょっちゅうヒクヒクさせていますが、あれは呼吸のためです。ご存知のように、カエルはエラ呼吸も肺呼吸もできる両生類ですが、肺をふくらませる横隔膜がないので、口から吸い込んだ空気をいったんのどの袋にためてから、鼻を閉じてこの空気を肺に送り込んで呼吸をしています。それでいつものどをヒクヒクさせているのです。

また、カエルが頭よりも大きくのどをふくらませている様子を見たことはありませんか。あれは鳴嚢(めいのう)と呼ばれる袋です。

動物の鳴き声は、仲間とのコミュニケーションの手段であると同時に、オスがメスに対して自分を誇示するような、広告としての役割ももっています。そのため、より遠くまで声を届かせること、つまりより強い信号を送ることが望ましいのです。カエルはのどから出す声を鳴嚢に共鳴させ、声を増幅させて大きな声にしているのです。カエルのすべてが鳴嚢をもっているわけではありませんが、鳴嚢のあるカエルは、ないカエルの10倍も遠くまで、声を響かせることができるんですって。