いびきをかく

のどの症状

いびきが発生する原因は?

鼻からはじまり肺・気管支まで続く空気の通り道が「気道」、そのうち鼻からのど(喉)までを「上気道」といいます。眠っている時はのど(喉)を支えている筋肉が緩むため、上気道は自然と狭くなります。さらに、何らかの原因によって上気道の一部が狭窄してしまい、そこを空気が通る時にいびきが発生します。 上気道が狭窄する原因は、肥満、あごが小さいこと、咽頭扁桃(アデノイド)肥大、のどちんこが大きいこと、巨舌、鼻づまりなどで、1つだけでなく複数の原因が合わさっていることもあります。まれに、のど(喉)や舌のがんが関与している場合もあります。 さらに、アルコールや睡眠薬が重なるといびきは増悪します。いびきをかく状態は、本人は眠れているつもりでも睡眠が不安定になりがちなので、睡眠不足になりやすいことが知られています。

重度のいびきは睡眠時無呼吸症候群の可能性も

上気道の狭くなった部分が完全に閉塞すると、呼吸が一時的に止まってしまいます。家族などから「いびき音が大きい」「呼吸が止まっている」と指摘を受ける人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、専門の病院を受診するのがおすすめです。内視鏡検査で上気道が狭くなっている原因と度合いを調べたり、体にセンサーを取り付けて睡眠状態や呼吸が停止している回数を調べたりする検査を行います。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医