ニュース

「耳鼻科医から見たアーティストと演奏 第30回」を公開しました

2025.07.25 お知らせ

耳鼻科医の立場から、医学と演奏を探る

▼▼▼今すぐ記事を読む▼▼▼

「耳鼻科医から見たアーティストと演奏 第30回」


ゲスト:松田弘之さん(能楽笛方 森田流)、お話:竹田数章(仙川耳鼻咽喉科院長)

能楽笛方の松田弘之は、能管をたしなむ竹田先生とおなじ森田流。能管は西洋音楽楽器のフルートと近いようで違っている、ふだん私たちが触れたり、耳にしたりすることの少ない楽器だ。松田は以前、シェーンベルクの作品でクラシック奏者とコラボしたこともある。

<音楽之友社刊「音楽の友」2025年7月号掲載>

 

能管の職業病

道下
松田さんと竹田先生は、同じ森田流(※注)でいらっしゃるそうですね。

竹田
森田流という大きな流儀では同じですね。

松田
同じ流儀のなかでも、それぞれの考えと工夫によって吹いているので、吹きかたは異なります。能管は、能の舞台で吹いているものに関しては、「唱歌」(しょうが、能管の演奏を文字に置き換えたもの)を常に頭の中で歌いながら吹いています。どちらかというと、唱歌のほうが重要です。唱歌を歌えないと能管は吹けません。歌っているものを音にして、能管と自分を一体化するのが稽古です。その唱歌を研究する…… つまり、作曲した人がどのような意図で作っているのかを研究することが笛方の仕事です。

道下
活動するなかで、耳や鼻、喉などでお困りのことはありますか。

 

※注:能楽笛方の流儀の一つ。流祖は千野与一左衛門(足利十代義植のころ[1510]の若狭国の大名)。他流と比較すると息の吹き込みが強く、多彩な音色を持つのが特色。

続きを読む

 

この記事をシェアする
FacebookTwitterLINE

最新のニュース