声がふるえる

のどの症状

自然なふるえと、病気によるふるえがある

ふるえは、寒さや緊張など誰にでも起こりえる自然なふるえもあれば、何かしらの病気が隠れていて起こるものもあります。特に原因となる病気がなく、寒さや緊張などによってふるえるような状況でない時に起こる場合は、「本態性振戦」と考えられます。「本態性」とは原因がはっきりしないこと、「振戦」とは自分の意志に反して起こる規則正しいリズミカルなふるえのことです。
本態性振戦は、手足や頭、声のふるえを訴える人が多く、ふるえ以外は特に問題のない病気です。この病気は何年たっても悪化せず、ほとんど変わらないことが多いとされています。また、交感神経の過剰な興奮が関係していると考えられており、緊張する場面では交感神経が活発になるため、ふるえが強くなります。交感神経の高ぶりをおさえる薬を使って治療する場合もありますが、本人が気にしていないようであれば、積極的な治療は必要ないと判断されることもあります。

原因を調べるために、まずは受診を

声のふるえは原因となる病気がない場合もありますが、のど(喉)の筋肉が断続的にけいれんして起こるけいれん性発声障害などが関係していることもあります。
適切な治療を受けるためにも、声のふるえが気になる時は耳鼻咽喉科や神経内科を受診するのがよいでしょう。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医