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「耳鼻科医から見たアーティストと演奏 第17回」を公開しました

2023.05.23 お知らせ

耳鼻科医の立場から、医学と演奏を探る

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「耳鼻科医から見たアーティストと演奏 第17回」


ゲスト:長谷川初範(俳優)、お話:竹田数章(仙川耳鼻咽喉科院長)

連載初の俳優の登場だ。ショパンこと長谷川初範さんは、本誌読者の代表的な世代では『ウルトラマン80』の主人公、矢的猛役の印象が強いが、近年は日生劇場でのクラシックの公演にも多数出演し、その方面でもファンにおなじみとなってきている。そのショパンさん、これまで花粉症と喘息に苦しめられてきたとのことだ。
<音楽之友社刊「音楽の友」2023年5月号掲載>

 

花粉による喉嗄れ
長谷川

いまの季節(取材は3月中旬に行われた)、私の場合、花粉症に悩まされます。今年はとくに辛くて喉が嗄れてしまい、声が出なくなることがあります。

竹田
声が嗄れる理由はいろいろ考えられます。一つは、大量に花粉が飛ぶことで声帯に炎症が起きて声が嗄れます。それから、鼻づまりが生じると口呼吸になり、声帯が渇いて炎症を起こし、声が嗄れます。今年は花粉が多く飛んでいますので、花粉を大量に吸い込むことでアレルギー性の咽頭喉頭炎になる人も多いです。

長谷川
こんなことは初めてです。1月中、ミュージカルで歌いに歌っていてもなんともなかった。対策としてはこまめなうがいをするとかでいいのでしょうか。

竹田
アレルゲンをいかに減らすかですので、喉に関してはうがいもよいと思います。あとは、薬ですね。抗アレルギー剤を使うと、喉の炎症は少し治まります。

長谷川
アレルゲンを減らすために、洗濯物は外で干さないことも効果的ということですね。

竹田
その通りです。花粉の飛びやすい時間帯もあります。朝が飛びやすく、夕方も飛びやすいです。花粉は地面に落ちますが、アスファルトなどで地面が舗装されていると舞い上がってしまいます。だから、都心でも花粉症の人が多いのです。

長谷川
ほかの対処法として、逆療法などはありますか。

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