せきが止まらない

のどの症状

長引くせきには病気が隠れていることも

主なせきの原因は感冒(かぜ)となります。特殊なウイルス感染の場合(インフルエンザや新型コロナウイルス)を除き、基本的には対症療法となります。一方、3週間以上長引くせきの場合は、感冒(かぜ)以外の原因も考えられます。気管支喘息、咳喘息、マイコプラズマ肺炎、肺結核、百日咳など呼吸器系の病気の他に、胃酸が上がってくる胃食道逆流症や、鼻水がのど(喉)の奥に流れる後鼻漏(鼻炎、副鼻腔炎)など様々です。その他、慢性的にせきが出ている場合は慢性気管支炎、肺気腫、びまん性汎細気管支炎(びまんせいはんさいきかんしえん)、過敏性肺臓炎、薬剤性、間質性肺炎、肺がんなど鑑別が必要です。原因に合わせた治療が必要となるため、せきが長引く場合には病院を受診するようにしましょう。

どんな検査をするの?

せきの原因を詳しく調べるために、病院では以下のような検査が行われます。
・画像検査
胸部X線写真を撮影して、肺炎、肺がん、肺結核などの可能性を調べます。必要に応じて胸部CT撮影を行うこともあります。
・血液検査
白血球数やCRP、IgE抗体などを測定して、炎症の程度やアレルギーが関係しているかどうかを確認します。
・喀痰(かくたん)検査
たんを調べることでがん細胞の有無や病原体となっている細菌の種類が分かります。
・呼吸機能検査
息を大きく吸ったり吐いたりして、肺の機能を評価します。

監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
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監修 河野雄太
東京医科大学病院
呼吸器内科 准教授
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医

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