声がつまる

のどの症状

発声障害とは

声帯に異常を認める「器質的発声障害」と、声帯に大きな異常がなく運動麻痺もない「機能性発声障害」、その他の発声障害に分かれます。

機能性発声障害の種類

機能性発声障害の種類としては、過緊張性発声障害、変性障害、心因性発声障害などがあります。どの発声障害も声帯の閉まる力が強くなることがあり、そのために声がつまることがあります。

その他の発声障害

「けいれん性発声障害」は、のど(喉)の筋肉が断続的にけいれんすることによって起こり、大脳基底核に異常があると考えられていますが、詳細は分かっていません。けいれんの仕方によって、声のつまりや声のとぎれが現れる内転型、断続的に声が出なくなる外転型に分類されます。「本態性音声振戦症」は高齢者に多く、周期的に声がふるえたりつまったりします。

どのような治療方法があるの?

機能性発声障害の治療は、言語聴覚士による音声訓練に加えて、心因性の場合は精神科や心療内科と連携したり、けいれん性発声障害ではボツリヌス毒素の注射が行われたりします。声を聴いただけでは鑑別が難しいこともありますが、疾患に合わせた治療法が選択されます。また、無理をして使い続けていると症状が悪化することもあります。症状が続く場合は音声の専門病院の受診を検討してください。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
この記事をシェアする
Facebook X LINE
監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医