薬の形と特徴・用い方の注意
粉薬
特徴 |
用法の注意 |
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散剤・細粒剤・顆粒剤 |
・散剤<細粒剤<顆粒剤の順番で、粒が大きくなっていく。 ・細かいほどにおいや苦みを感じやすく、飲みにくいが、生薬など、できるだけ加工しないためや、においを活かすためにあえて散剤や顆粒剤にすることも多い。早く溶けるため、速効的に効果を発揮する。 ・のどや胃の薬に用いられる。 ・カプセルに入れた形のものもある。 |
・のど用の散剤は、水を使わず用いるものもあるが、多くは水やぬるま湯とともに飲む。顆粒剤もかみ砕いたりせずそのまま、水またはぬるま湯で飲む。飲みにくい場合は、オブラートに包んだり、嚥下補助ゼリーを用いてもよい。 ・湿気をきらうので、保存には注意が必要。
・カプセルに入ったものは、カプセルを外さないこと。 |
錠剤(内服薬)
特徴 |
用法の注意 |
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口中錠 |
・飲み込まないで、口の中の粘膜からゆっくり吸収させて効果を現わすタイプ。吸収はゆっくりだが非常に速く効く。 ・なめて用いる口やのど粘膜用のトローチ、狭心症の発作時用の舌下錠(ニトログリセリン錠など)、奥歯とほおにはさむバッカル錠(ステロイド、抗炎症薬など)、口の中の患部に貼る付着錠(口内炎薬)など。 |
・「砕いてはいけない」「飲みこんではいけない」などの使用上の注意を守る。 ・トローチは、できるだけ長く口の中にふくんでゆっくり溶かす。 ・全部溶けてから30分くらいはお茶を飲んだり食べ物を食べたりしない。 |
チュアブル錠(咀しゃく錠) |
・かむタイプの錠剤で、水なしで子どもでも飲める。携帯に便利で、症状がでたとき、必要なときに飲む薬としては使いやすい。 ・車の酔い止め薬、鼻炎薬、胃腸薬、ビタミン薬など、このタイプの薬は増えている。また、病気の関係で水の飲めない患者さん用の薬もある。 |
・「砕いてはいけない」「飲みこんではいけない」などの使用上の注意を守る。 ・トローチは、できるだけ長く口の中にふくんでゆっくり溶かす。 ・全部溶けてから30分くらいはお茶を飲んだり食べ物を食べたりしない。 |
発泡錠 |
・適量の水に溶かしてすぐ飲むもの。 |
・水が多すぎると、溶けるとき器からあふれることがあるので注意する。 |
内服錠 |
・何種類かの薬を層状にしたもの(三層錠など)や、外側を糖でコーティングしたもの(糖衣錠)など、さまざまなタイプがある。携帯に便利で保存性もよい。 |
・かんだり砕いたりせず、コップ一杯など多めの水やぬるま湯といっしょに飲む。 |
液剤(水薬)
特徴 |
用法の注意 |
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内服液剤 |
・薬を水に溶かしたもので、子ども用のシロップなどが多い。薬の成分が液体に溶けているため、固体にくらべ効きめが速い。 ・カプセルに入れた形のものもある。 |
・1回分の量を容器にとってのむ。ビンの口から直接飲まないこと。 ・カプセルに入ったものは、カプセルを外さないで飲む。 ・水に溶かしてある薬は長く保存できないものが多いので、保存期間に注意して用いる。 ・濃くしたり量をふやしたりせず、用法、容量をよく守って使う。成分の一部が沈んでいたら、軽くふってから1回分を測る。 |
外用液剤 |
・患部にじかに液状の薬をぬるものだが、注入剤、吸入剤、噴霧剤、エアゾル剤、ぬり薬、点鼻液、点耳液などさまざまな形がある ・のど用外用液剤は、のどの殺菌や炎症予防、感染予防などのための薬で、うがい剤、噴霧、エアゾルなどの形が用いられる。局所に用いる外用薬は、全身性の副作用がすくない。 ・のど用スプレー:スプレーして用いる。粘膜から薬剤を吸収させて効果を現わす。直接皮膚や粘膜に吹きつけるため、比較的広い範囲に、むらなく薬をつけることができる。 ・吸入薬:液体を霧状にしたものを口から吸いこんで用いる。 |
・うがい剤や洗口剤は、のどの奥や口のすみずみまでなど、目的となる患部に薬がよくいきわたるよう、顔の角度を変えたりしてうがいしたり洗ったりすると効果的。 ・吸入薬は吸入補助具(ネブライザー)を用いると効果的に吸入できる。使う前には軽くふりまぜ、吸入後はうがいをする。 |