• 口腔・咽頭の病気

慢性扁桃炎 まんせいへんとうえん

のどの病気

どんな病気?

慢性扁桃炎は、扁桃の炎症が3カ月以上長期的に残ってしまう病気です。 症状が落ち着いている「慢性期」と、症状が急激に悪化する「急性増悪期」に分けられ、 慢性期には症状がないこともあります。 しかし年に数回、急性増悪期となり急性扁桃炎のような症状が起こります。
急性扁桃炎から移行する場合が多いですが、 喫煙や飲酒などによって扁桃に刺激が与えられ続けることも原因となります。
急性扁桃炎と同じように、扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍につながったり、 IgA腎症など別の病気を引き起こしたりする可能性もあるため注意が必要です。

症状は?

慢性期には、のどの違和感や微熱、疲れやすさ、口臭などの症状が長期的にみられます。
急性増悪期には、のどの痛み、飲み込みづらさ、発熱、寒気、全身のだるさなど急性扁桃炎と同じように激しい症状となります。

治療法は?

慢性期には、うがい薬や漢方などの内服薬で炎症を抑えます。 扁桃のくぼみに膿がたまっている場合は、洗浄する治療が行われることもあります。
急性増悪期には、抗菌薬や炎症を抑えて痛みを和らげる薬などを使用します。 急性増悪期を繰り返す場合には、口蓋扁桃を摘出する手術が必要なこともあります。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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