過敏性肺臓炎かびんせい はいぞうえん

のどの病気

どんな病気?

アレルギー性の肺の病気。肺に吸いこまれたカビの胞子や小鳥の排泄物などの粉塵が抗原(アレルギーの原因となるもの)となって起こります。空気といっしょに吸いこまれた粉塵に対してアレルギール反応が起こり、その結果、肺の間質(肺胞や血管、気管支を支える組織。図参照)という部分に肉芽腫と呼ばれる小さな組織のかたまりができて、炎症を起こすもの。肺胞に炎症が起こるものを肺炎、間質に起こる炎症を肺臓炎といいます。

症状は?

肺炎が肺の一部にとどまるのに対して、肺臓炎は肺全体に及びます。そのため、呼吸が苦しくなります。せき、発熱もあり、夏に起きやすいので夏カゼとまちがわれることもあります。

対処は?

かかりつけ医や病院の呼吸器科で診断・治療してもらいます。原因となるもの(抗原)から離れるのがいちばんで、軽い場合にはそれだけで治ります。呼吸困難が強い重い場合には、副腎皮質ホルモンを用います。発症の原因は自宅にあることが多いので、カビの生えやすい場所(エアコン、加湿器など)を探し、清潔に保つなどの注意が重要です。アレルギー体質の人は、小鳥などを飼うのは避けるほうが無難です。

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