• のど以外の病気

特殊な感染症 とくしゅなかんせんしょう

のどの病気

どんな病気?

性行動の多様化などに伴い、梅毒や淋菌感染症、クラミジア感染症、HIVなどの性感染症の症状が口腔内にあらわれることも多くなってきています。性感染症とは、性交等の接触を通じてウイルスや細菌に感染することで引き起こされる疾患です。症状は性器や咽頭などに生じることが多いですが、性感染症の種類によって症状は異なります。

症状・治療法は?

主な性感染症の口やのどの症状、治療法は以下になります。

・梅毒
梅毒トレポネーマという細菌が原因で、感染すると唇や口内の粘膜にただれ・潰瘍ができることがあります。 診断には採血して梅毒抗体検査を行いますが、検査結果が陽性でも症状が確認できない場合も多いとされています。 治療の際は、ペニシリンを初めとする特定の抗菌薬を使用します。

・淋菌感染症
淋菌という細菌が原因の感染症で、のどに感染した場合はほとんどが無症状です。 のどの分泌物のPCR検査や細菌培養検査で診断します。 淋菌は内服の抗菌薬が効きにくいため、注射薬で治療するのが一般的です。

・クラミジア感染症
クラミジア・トラコマティスという細菌が原因です。 淋菌と同様、ほとんどの場合が無症状です。 診断には、のどの分泌物のPCR検査を行い、特定の内服抗菌薬で治療します。

・HIV
HIVに感染すると、口腔カンジダ症や白板症、口角炎、口内炎、カポジ肉腫、 潰瘍性歯肉炎など様々な口腔症状がみられます。 治療法としては、抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぎます。

監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医
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監修 本橋玲先生
東京医科大学病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定専門医
  • 耳鼻咽喉科専門医研修指導医
  • 日本頭頸部外科学会認定頭頸部がん専門医
  • 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定喉頭形成手術実施医
  • 日本音声言語医学会認定音声言語認定医
  • 痙攣性発声障害ボトックス施行医

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