のどの薬・生薬まめ辞典
のどの薬の形と効き目の関係や、薬の成分や特徴について詳しくご紹介いたします。

医薬品に含まれる成分

ノスカピン

非麻薬性の咳止め。脳の咳中枢にはたらいて咳をしずめる作用があります。気管支炎、かぜ、気管支喘息などの咳をおさえるときに用います。麻薬系の咳止めとは異なり、呼吸をおさえることなく作用するのが特徴です。どちらかというとたんの少ない空咳にむいているので、たんが多いときには去痰薬とあわせて使うことがあります。

イブプロフェン

非ステロイド抗炎症薬。炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質をつくられにくくし、炎症による腫れや痛みなどをおさえます。熱を下げる作用もあり、カゼ薬にも使われています。

カゼや気管支炎などの消炎・解熱、生理痛や慢性関節リウマチなどによる痛みの消炎・鎮痛などに効果があります。

ポビドンヨード

殺菌消毒薬。ヨウ素化合物で、細菌に対する殺菌作用があります。うすめた液でうがいすると、のどや口内を殺菌し、感染を予防します。咽頭炎、扁桃炎、口内炎などに有効です。手指や皮膚の消毒にも用いられます。

使うときには、目に入らないよう注意しましょう。

ジヒドロコデインリン酸塩

中枢に作用する咳止めとして広く用いられています。アヘンアルカロイドの誘導体で、延髄の呼吸中枢にはたらきかけて咳をしずめます。鎮痛や激しい下痢を改善する作用もありますが、うすめて用いますから強い痛みにはそれほど効果はありません。

呼吸中枢に直接はたらくので、呼吸中枢の機能が弱っている高齢者に用いるときには十分な注意が必要です。また、麻薬性で連用すると習慣性が出るおそれがありますから、これを含む大人の液体咳止の販売は、1回に1本までとされています。数日の使用なら習慣性はでないとされています。

メチルエフェドリン塩酸塩

気管支拡張による咳止め。交感神経の受容体を刺激して筋肉細胞の中の酵素のはたらきを高めることで筋肉を弛緩させます。それによって気管支を拡張して咳をしずめ、たんの排出を助けます。また、脳の咳中枢に作用して咳を止める作用もあります。気管支喘息、気管支炎、カゼなどに伴う咳症状に用います。カゼ薬にも広く使われています。

ブロムヘキシン塩酸塩

去痰薬。気管支からの分泌物の量をふやしてたんをうすめ、粘度を低下させることで吐き出しやすくします。気管支炎などの治療によく使われています。

クレマスチンフマル酸塩

抗ヒスタミン薬。ヒスタミンの作用によるアレルギー症状(皮膚湿疹、鼻水、鼻づまりなど)を少なくします。効果の持続時間が長いのが特徴です。

無水カフェイン

鎮痛薬。脳血管に直接作用し、血液循環をよくして頭重や頭痛をしずめます。また、気管支拡張作用、利尿作用、大脳皮質の感覚中枢を興奮させ精神機能を活発にする覚醒作用もあります。

偏頭痛の薬としてよく用いられ、痛みの起こりはじめに飲むと効果的です。中枢神経にはたらいて鎮痛作用を助けるので、ほかの鎮痛薬とあわせて用いることがあります。

クロルフェニラミンマレイン酸塩

抗ヒスタミン薬。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのヒスタミンの作用によるアレルギー症状を減らします。カゼのひきはじめなどに効果があり、カゼ薬にも広く使われています。

塩化リゾチーム

消炎酵素剤の一つです。主な作用は抗炎症作用、組織修復作用、膿粘液の分解作用などです。咳止め薬での作用は去痰作用で、その作用機序はムコ多糖分解作用で痰の膿粘液を分解し、痰を排出し易くします。また、口腔咽喉薬には、のどの痛みや、はれを緩和する目的で使用されています。卵白に由来していますので、鶏卵アレルギーのある方は注意が必要です。

アズレンスルホン酸ナトリウム

アズレンは、ヨーロッパ原産キク科の植物カミツレの有効成分で、古くから民間薬として種々の炎症性疾患に使用されてきました。現在ではアズレンを水溶性にしたアズレンスルホン酸ナトリウムが、抗炎症作用、抗アレルギー作用、組織修復作用を有することから、のどスプレーやうがい薬にのどの痛みやはれを緩和する目的で使用されています。